一日一善

5年前に買った中古のチャリ　\5000

パンクを修理する事数回　\5000

タイヤ死亡により新品に交換　\4800

チャリのある生活　priceless


こんばんは。長谷川聡です。絶対間違った…。新品のチャリ買うべきだった…。しかもこんだけ金かかってんのに見た目ボロボロ…。まじで今度警察に捕まったら絶対キレてやるぜ！俺はやるぜ！


さてと、今日は妙な事件がございました。

つい先程の事です。

近所のスーパーでお買い物をして外に出たのです。

チャリに乗ってさぁ帰ろうとした瞬間、目の前でいきなりおじいさんが倒れました。

「ぬあっ！？」

…ビビりました。まじで。

どうしよう？？軽くパニックになりましたが辺りを見回してみても誰もいません…。

選択肢として見なかった事にするというのもあったのですが(笑)そこは偽善者長谷川。さすがにできませんでした。


「大丈夫ですか？？」

とりあえず声をかけてみました。

「あ、大丈夫。ごめんね。今自分で立ち上がるから。」

どうやらおじいさんは病気とかではなく、体が弱いのに酔っ払ってしまって倒れたようなのです。

「手を貸しましょうか？」

「いや、いい。自分の力で立ちたいんだ。」


…そのセリフ、かっこいいじゃないか。


さすがに放っといて帰る訳にもいかず、とりあえず見守る事にしました。

しかし、待っても待ってもおじいさんは立ち上がる事が出来ません。

倒れたおじいさんの横に立ち尽くす若者という絵はさすがに異常だったのでしょう。

気付くと数人の野次馬がいました(笑)

中には僕が殴り倒した、みたいな勘違いしてる野郎までいやがりました。


ふざけんな！馬鹿野郎！

激チャしただけで酸欠になる俺のパンチじゃ赤子も倒せねぇよ！


しかしさすがに困った僕はなんとか手を貸そうとしたのですが、おじいさんはどうしても自分で立つのだとききません。

野次馬の人達も良心が痛むのか、帰るに帰れない状況になってました。

そんな中、ある野次馬が警察を呼ぼうと言い出して電話をかけました。

するといきなりおじいさんが倒れたままで

「いきなり表れた奴が事情も知らずに警察なんか呼ぶな！俺は自分で立つって言ってんだろう！それをこのお兄ちゃんが見守ってくれてんだろう！お前らは皆帰れ！」



えーーー！？


逆ギレ？？


てか俺はいつの間にか見守る係になってたの？？


本当は俺だって帰りたいんだよーーー。


そう言った直後、おじいさんは警察が来る前に帰らなければと思ったのでしょう。

「お兄ちゃん手を貸してもらっていいかい？」

と言ってきました。

せめてもっと早くに言ってくれい(笑)

しかも

「家すぐそこだから。」

と。


ん？送れということか？(笑)

そこは偽善者長谷川。仕方ないので家まで送ってあげました。

しかも送っていく途中で、すっかり元気になったおじいさんは僕を部屋に招き入れて世間話まで聞かせる始末(笑)

いやーさすがに参りました。

あんなに元気なんだったら倒れてる時点でスルーするべきでした。

でもまぁ倒れた時点ではわからんもんなぁ。

去年奥さんが亡くなったとかなんとか、色々話やら相談やらされてしまいました…。

おじいさん、こんな若造に相談されても困ります…。

しかも

「今度お礼に美味しい物でもご馳走するから」

と無理矢理連絡先を聞かれてしまいました…。

あー微妙だ…(笑)


ま、あまり深く考えずに寝よう。

うん。今日は一応いい事したという事にしとこう。

おやすみなさ～い。